ひょうたんグループ提供(日立市)
 日本の伝統
絵 馬
2012年 7月
 「絵馬」は神社や寺院に祈願をするときに願い事を書いたものや祈願がかなった時のお礼の絵が描かれた木の板のことを言う。この風習は古くからあり、奈良時代にはすでに行われていた。 当初は神の乗り物として馬を神馬として奉納をしていたが高価なので奉納が困難なため、次第に木や 紙、土で作った馬の像で代用するようになり、平安時代頃から板に描いた馬の絵で代えられるようにな った。
 奉納する絵馬は、大型のものでは画家に描かせるなどしたものもある。小型の物については五角形(家型 )の物が多いが、これはかつて、板の上に屋根をつけていた名残である。絵馬の図柄は徐々に多様化して、三十六歌仙の肖像画や武者絵なども加わっていった。
 江戸時代になると、家内安全や商売繁盛といった実利的な願いをかける風習が庶民にも広まり、今日のように個人が小さな絵馬を奉納する形は、江戸時代に始まったものである。最近は入学試験合格祈願、縁結びなどの絵馬を多く見かけるようになった。
 
神峰神社境内(日立市)

神峰神社に奉納されている絵馬
 
馬の像の絵馬(日立市郷土博物館の絵馬展)

古い絵馬の例(日立市郷土博物館の絵馬展)

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