「ひょうたん」グループ提供 日立市

縁起物

 ( カエル )



 皆さんは「カエル」についてどのような印象をお持ちですか?可愛いようで気持ち悪いような生き物? 6月、梅雨の季節となりました。うっとうしい高温・多湿の日々が続きます。カエルが鳴き出しました。カエルは雨が大好きです。さて、カエルは昔から不思議なパワーを持った、幸運をもたらす吉兆の生き物として知られています。これは、カエルの持つ特質から来ています。一度に沢山(1500個くらい)の卵を産むことから、繁殖力、命の再生、豊富、裕福のシンボルとして親しまれています。
日本ではカエルは、「カエル」という言葉の語呂が縁起が良いとされ、「お金がカエル」、「無事カエル」、「幸せがカエル」、「若ガエル」などと云われています。「無事カエル」という語呂合わせで、人々は交通安全や旅の安全を祈ってカエルのお守りを持ったり、玄関の下駄箱の上などにカエルの置物を飾り、家族の無事な帰りを待ったりします。また、「お金がカエル」に関しては、人々は自分のお金が増えるようにと、お財布の中に1センチ程度のカエルのお守りを入れる人もいます。
カエルは世界に2500種以上が分布し、古来、人間生活に近い存在です。日本では地域によっては、カエルを雨や田畑の守り神としている所もあります。古代エジプトではカエルは重要視され、死んだ人の再生を願ってミイラの上にカエルのお守りを置いたと伝えられています。また、中国ではヒキガエル、ガマガエルの中で、三本足のカエルは裕福の神の霊獣といわれています。現在でも中国では、その口に金貨をくわえた三本足カエルの置物を良く見かけます。金運アップのカエルとして知られています。

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