「ひょうたん」グループ提供 日立市

 
縁起物

達  磨 (だるま)



  太い眉、八の字ひげ、赤い着物で、手も足もない。私は誰でしょう。そう、私は達磨という張子の人形です。 私は、どんな困難にあって倒れても、すぐに元通りに起き上がります。積極的に生きようとするあなたの味方ですよ。

  昔々、インドから仏教の教えを広めようとして、中国に渡った「Bodhidharma」という人がいました。 彼は梁の武帝という王様に召されて教えを説こうとしましたが、彼と聴衆との間に理解が成り立っていないことを思い知らされたのです。そこで、彼は、洛陽の都の東方にある崇山にこもり、何と、9年間も壁に向かって座禅を組み、修行しました。そうやって、彼は歩くことさえできなくなってしまいました。私の姿は、禅宗の祖とされる このBodhidharma が、壁に向かって座禅を組み、一心に修行する姿をかたどったものといわれています。

 あなたが何かを成し遂げようとした時、目のない私を手に入れて、祈りとともに私の左目を描き入れてください。火の象徴である私の着物は、あなたの願いの成就を妨げようとする邪気をはらい、あなたを応援します。願いがかなった時、右目を入れてください。あなたの次なる目標のためには、前回よりも大きいサイズの達磨を買うのが良いとされています。暮から春にかけて、各地のお寺などで、だるま市があります。高崎市の少林山達磨寺や、調布市深大寺のだるま市は有名です。

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