おさかなセンター

                

 魚は健康に良い食品として昨今その価値が益々強く見直されておりますが、その魚を扱う店を集合させた“おさかなセンター”が1992年8月に日立市の久慈浜に誕生しました。今から31年前の1975年当時、久慈港漁協が日曜日毎に“生き生き魚市”と称して 消費者への直接販売を行っていましたが、特に近隣からの来客が4000〜5000人/週と多かったことから地域活性化事業として魚を扱うセンター設立の構想が持ち上がり、一棟目の建物建設に対して国から補助金が交付されるに及んでおさかなセンターの事業推進の運びとなったのです。魚介の売上高は年間60億円(うち地元分は約30%)で主な魚は鰹、秋刀魚、鮭、いかおよび蛸で、その他に鰈、ひらめ、ぼたん海老等もあり、また、ロシア産の蟹も入るとのことです。
 久慈港漁協の山本さんは、最近のおさかな事情として今まで日本人が食べてきた魚を外国人が食べ始めたことや燃料費の高騰により日本の輸入量が減少傾向にあり、将来は輸入品が無くなるのではないかということと、漁業の今後のあり方については生き延びられるのはしらすを扱う小規模の者のみで、中小の秋刀魚や巻上げ漁業はあと4〜5年しかもたないのではとの懸念を示されました。さらにセンターの今後の展望として、核家族化への対応として少量販売の実施および営業時間の延長を提案されました。

 おさかなセンターは、大規模なイベントを年数回行っており、今年は10月1日に“豊な海つくり大会”を行い2万人集めました。 10月15日には“日立港秋の味覚まつり”として、朝市、踊り、山車巡行・神輿渡御、バーベキュー、あんこう吊し切り実演・あんこう汁販売等を予定しており、4〜5万人の来客を見込んでいます。また、申し出に応じ料理教室を不定期で開催する他、毎月第三日曜日の6〜9時には朝市を行うということです。
 現在の来場者数は年間100万人を数え、近隣他県からの買物客も増えてきて土曜・日曜日は特によく賑わいます。また、センターは魚屋さんだけでなく、レストラン、土産物店やコンビニエンスストアもあり、広い駐車場も完備しておりますのでゆっくり買い物、食事ができます。魚屋さんを覗いてみますと色々の魚介が陳列されていて、本来の姿・形や色合いがよく分かり勉強にもなると思いますので、一度行かれてみては如何でしょうか。

   場所:日立市みなと5779-24  JR常磐線大甕駅から車で約5分
   電話:0294−54−1008
   定休日:なし

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